いとこ煮。
聞いたことがありますか?
「いとこ」とは従兄弟・従姉妹と書きます。
あなたの親戚にもいますか?
いとこ煮…え、なんだか怖いやつ…?
大丈夫です、安心してください。
今回はいとこ煮の正体を探っていきます。
いとこ煮とは
かぼちゃと小豆(あずき)の煮物。不思議な組み合わせだなーって思いませんでしたか?
これが「いとこ煮」です。
神様に供えた食材を寄せ集めて煮たものがはじまりとされています。
代表的なのはかぼちゃですが、地域によっては大根だったり白玉だったりします。味付けも様々。
小豆(あずき)と根菜の煮物、という感じです。
だったら「あずき煮」でもいいのね。
なんで「いとこ煮」って言うんでしょう?
次の項目で確認しましょう!
いとこ煮の名前の由来
「いとこ煮」の由来には諸説あります。
いとこ煮を作るときにまずはかたい小豆から、次にかぼちゃを、というように追い追い煮る。甥と甥は従兄弟。
それぞれ煮る=銘々(めいめい)煮る。姪と姪は従姉妹。
と言った具合に“甥の説”や“姪の説”が存在します。
つまりは語呂合わせ!
上記でわかるように、作り方もいろいろなんですよね。
ひとつの鍋に食材を次々入れていく派(追い追い派)と、別々の鍋でそれぞれ煮る派(銘々派)がいるわけですよ。地域にもよりそうですね。
まとめ
小豆と根菜は親子でもないし兄弟でもない、だけど食べ物同士だし真っ赤な他人ってわけでもない。
従兄弟くらいの距離感の親戚ってイメージで良いかと思います。
小豆の色は厄除けにも効果があるとされています。
冬至にはかぼちゃと小豆でいとこ煮をつくり、無病息災を願ってみてはいかがでしょうか。
【冬至】かぼちゃに柚子。それだけじゃない、行事食。
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