“絶滅危惧種のリスト”と言えば「レッドリスト」があります。
レッド(赤)は警告の色です。絶滅の危険がある野生生物をリスト化しています。
レッドリストにも種類があることはご存知ですか?
- 国際自然保護連合(IUCN)
- 環境省
- 地方公共団体
- 非政府組織(NGO)など
様々な団体がレッドリストを作成しており、国際的にはIUCNのレッドリストが使用されます。
今回は日本の環境省が作成するレッドリストについて調べてみました。
環境省版レッドリストとは
レッドリストとは絶滅の恐れがある野生生物の種のリストです。
IUCNは国際的な基準でレッドリストを作成するのに対し、環境省版レッドリストは日本の視点で作成されます。
環境省版レッドリストとは、日本に生息又は生育する野生生物について、専門家で構成される検討会が、生物学的観点から個々の種の絶滅の危険度を科学的・客観的に評価し、その結果をリストにまとめたものです。
http://www.env.go.jp/press/107905.html
環境省が示しているこのレッドリストはあくまで日本のもので、日本国内に限っての絶滅具合を現しています。
つまり、日本では絶滅しそうだけど外国にはたくさんいる生物も記載されている場合があります。
そしてこのレッドリストは個体種(名前)が載っているだけで、なぜ絶滅しそうなのかという理由が記載されていません。
「レッドリストに載っている」と「採っちゃダメ/食べちゃダメ」がイコールになるかと言えば疑問なのです。
レッドリストのランク
絶滅危惧の具合によって以下のようにランク分けされます。
絶滅危惧種としてよく話題となるニホンウナギは“絶滅危惧IB類(EN)”です。
2020年にIUCNのレッドリストに登録されたマツタケは、環境省のレッドリストでは“準絶滅危惧(NT)”に分類されます。
まとめ
レッドリストは絶滅の危険がある野生生物をただ並べただけではなく、それを活用してこそ意味があります。
なぜその生物が絶滅しそうなのか。
乱獲?森林伐採?温暖化?感染症?
そのような様々な問題点を加味して、人間と動物と植物がうまく共存していけるように考えていきたいものですね。