高級食材の代表格である「マツタケ」ですが、絶滅危惧種に指定されたとのニュースが舞い込んできました。
一般家庭ではそんなに食べる機会はありませんよね…
なぜ絶滅危惧種となってしまったのか、まとめました。
マツタケが絶滅危惧種に指定された
国際自然保護連合(IUCN)により、2020年に絶滅危惧種に指定されました。
IUCNは世界の野生生物が絶滅する危険性を分類し「レッドリスト」を作成しています。
絶滅の危険性は3段階に分けられています。
- 深刻な危機
- 危機
- 危急
マツタケは3つ目の“危急”に分類されます。
絶滅危惧種は食べたらダメ?
絶滅危惧種と聞くと「もう食べちゃダメなんだ」と思いがちですが、そもそも一般庶民にはマツタケを大量に食べる機会がほとんどありません。
それなのに絶滅って…
マツタケの場合は山の環境が保てなくなったことが数の減少に大きな影響を与えていると言われています。
その昔、日本でも薪を使った生活をしていた頃は頻繁に山に入っていました。歩いて山を越えなければ、となりの街に行けないこともありました。
しかし現代の生活では、山に立ち入ることは少なくなりました。
マツタケはある程度人が出入りする山で育つきのこです。
つまり、人が出入りしなくなって荒れ放題になった山はマツタケがが育つのには向いていないのです。また、松が枯れてしまう病気も関与しています。
山に住む人たちの高齢化などにより管理ができず、今後もマツタケが減っていく可能性が考えられます。
マツタケを増やすためには、食べないことよりも育ちやすい山の環境を整えるほうが大事です。
現段階では、味覚をたのしむために旬のマツタケをいただくくらいは問題ないと考えます。
まとめ
乱獲などが理由の場合はたくさん採ってはダメ食べてはダメとなるかもしれませんが、今回のマツタケの場合はそれ理由ではありません。
松の病気や山の環境が要因ですので、私たち人間が山に立ち入ることで減少を抑えることができるかもしれません。
とは言え、素人の私たちが無防備に山に立ち入ることはできません。山にも所有者がいますので、勝手にマツタケを持ち帰ってはいけません。
今後どのような対策ができるのか、いま一度考えてみる必要がありそうです。