トマトなどに代表される夏野菜。
スーパーの売り場もカラフルでなんだか賑やかに見えます。
夏野菜はなぜあんなに色鮮やかなのか。
それにはフィトケミカルという成分が関係していました。
フィトケミカルとは
フィトケミカル(ファイトケミカル)は『フィト=植物』、『ケミカル=化学成分』という意味です。
つまり、植物がもつ化学成分を表しています。
- 色
- 香り
- 辛味
- 苦味
- ネバネバ など
フィトケミカルは1500種類程度発見されていて、未発見のものを含めると数万種類あるとも言われています。
まだまだ研究段階。今後おもしろい発見があるかもしれません(^^)
植物の生命を維持するための成分
フィトケミカルはなんのために存在しているのか…。
人間や動物が美味しく食べて、種を運んでもらうため。
逆に獲物に食べられないために辛味や苦味を作り出しているのかもしれません。
それだけではありません。
フィトケミカルに代表される『色』の成分、色素には私たち人間にとってもうれしい効果が期待されているのです。
活性酸素と戦う
ポリフェノールやカロテノイドといった色素成分の名前はみなさんも聞いたことのあると思います。
ポリフェノールはブドウなどに含まれる紫色の色素。
カロテノイドはトマトのリコピンなど、赤や黄色の色素です。
どちらも抗酸化作用があり、体内の老化防止が期待されています。
なぜ色素成分に抗酸化作用が!?
植物もまいにち紫外線を浴びて育っていますので、自分の身を守るために抗酸化作用のある成分が作られたのでしょう。
ほかにも身体によい成分がたくさん
血圧や血糖値、むくみ改善などさまざまな体の不調に効果が期待されるものがあります。
と言ってもそればかり食べれば健康になれるというわけではありません。
食事はからだをつくる基本です。
炭水化物もタンパク質も野菜も、バランスよく取り入れることが不可欠です。
フィトケミカルは嘘!?
フィトケミカルは研究がはじまったばかり。
そのため「フィトケミカルは存在しないんのではないか」「効果がないのでは」などの噂も流れています。
現時点ではわからないことが多いのでそう言われても仕方ないと思います。
身体にいいからとそればっかり食べていたら健康になるのか、それは違います。
なにごともバランスが大事。
過剰摂取は健康に影響があるかもしれません。
また、すべての人に効果があるとも言えず、持病がある人には避けるべき食材となる可能性もあるのです。
そういった点から「フィトケミカルは嘘」という噂が立ってしまったようです。
フィトケミカルに限らず、どの食材もバランスよく食べることが大切ですね。
まとめ
効果があるのか、ないのか。
自分の身体で試してみる価値はあると思います。
何事もバランス。
暑さや夏バテで食欲が落ちがちなときですが、野菜もしっかりと取り入れられるように意識してみましょう。
フィトケミカルの研究は今後どんどんと進んでいくことでしょう。
緑黄色野菜と呼ばれる濃い色の野菜にはフィトケミカルの効果が期待されています。
研究者さんたちの今後の発見・発表がたのしみですね(*´꒳`*)